令和7年(2025年)1月24日(金)、松本市にてヤングケアラー支援をみんなで考える研修会 外国にルーツのある家族編が開催され、参加しました。
多くの方のヤングケアラーに関する解釈が狭い世の中で非常に素晴らしい活動と言える。
研修は、長野県主催で業務委託先が社会福祉法人長野県社会福祉協議会で非常に多くのお立場の方々が参加する素晴らしい試み。
感想の中には、「これまで、ヤングケアラーと言えば家事とかをさせられている子供という解釈。親の通訳をする事で人権が脅かされる事があるんだと改めて考えさせられました。ヤングケアラーの意味ってここまで広いものだと思いもしなかった。これらの知識を活かして、多くのヤングケアラーさんの支えになればと思います。」という素晴らしい感想もありました。
さらに、横のつながりの大切さを理解し、参加者同士で多くのお立場の人たち同士でネットワーキングも行われました。
資料の一つとして、綺麗で分かりやすいチラシがありました。
他にも下図の様な資料もありました。
枚数の関係上で表紙しか画像を用意しませんでしたが主に使われた資料が右図のものです。
社会福祉法人長野県社会福祉協議会の取り組みや、業務委託内容の詳細など、ヤングケアラー関連のこれまでのイベントや取材の紹介など、参加者の皆様の知識を深める為の内容が盛りだくさんでした。
これまで多くのヤングケアラー関連イベントに参加した私は、知識豊富ではあるものの、参加する度に新しい発見があるます。そして、一番の目的であったネットワークづくりも確実に果たせたと感じています。
こんなに多くのお立場の人が一カ所に一つの内容を学ぶべく集まるのがすばらしい。
上図は、研修で話し合う為に参考にしたヤングケアラーケース。各グループ毎に登場人物になり切り考えてみて、共有し合いました。2回行われたこの活動は、凄く面白かったです。最初は、与えられた人物なので、慣れている思考ではなく難しかったし、グループ内の参加者同士でかなり意見が分かれました。次に、自分が選ぶ誰かの立場だったので、同じ外国人として比較的考えやすい外国人の立場に立って考え、共有しました。ここでまた参加者同士の意見が大きく分かれ、お互いについて何も分からないんだなあと改める事が出来ました。
グループ訳も絶妙で素晴らしかったです。私のグループには、県議会議員・ソーシャルワーカー・外国籍住民相談員、支援員、通訳人でした。まあ、意見が全く合いません。
ただし、今回の活動の意図も面白かったです。正解がない話し合い。お互いがお互いに立場によって、国籍によって色んな条件で考え方が変わり、予測できない事を再認識する為の活動だったと思えました。例えば、私達がなり切る最初の人物が祖母でした。年齢バラバラで職業のかなり異なる男3人がです。その中でさらに個人差がある事も忘れてはなりません。考える内容は、この様なケースの中で祖母が何を心配している。何を思っているなど。確実にその祖母じゃないと分からない内容です。上図にある情報以外は、与えられていない状態なので予測でしか話を進められない。それを各テーブルで行われ、凄い数の考え方を確認する事が出来ました。
とにかく、とても良い経験になったと思います。今後とも得た経験を活かして多文化共生に関わる活動を推進しながら外国籍ヤングケアラーの皆様の支えになればと思います。
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